2019年04月27日

時代とともに変化する特殊な車両

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葬儀に使用する車には寝台車と霊柩車の2つが存在します。このうち後者は告別式の日に会場から火葬場までの片道しか使用されない運転頻度の少ない車両となります。一方で寝台車は死亡した場所から自宅や会館までの搬送に利用されます。

そのため寝台車は各葬儀会館に1台以上配備されているのに対して、霊柩車はそれよりもずっと少ない台数となり、他の会館と共有する形となってしまいます。その霊柩車は時代とともに姿も変化し続けています。かつての昭和の時代では宮型と呼ばれるタイプが主流でした。

宮型は外観が金色などの彫刻で装飾されていました。しかし平静に時代に入ると、火葬場近くの近隣住民などから苦情が入るようになっていったといわれ、徐々に数を減らしていき、今ではほぼ絶滅状態となりました。それに代わって台頭してきたのが外観に装飾をしていない洋型でした。

その洋型も最初のころと今とではやはりスタイルが異なっています。最初のころは運転席と助手席の後ろがすぐに棺桶が収納されるスペースだったために、車に乗り込める人間は運転手と助手席の2名だけでした。しかし後年はリムジン型に発展したため、後部座席も設置され、最大で5人までが乗り込めるようになりました。なおこれらの車は最初から新規製造されているわけではなく、ほとんどすべてが既存の普通の乗用車の車体を切断して改造されています。そしてそのための専門業者が存在しています。さらに色も時代とともに徐々に変化しています。かつてはほとんどすべてが黒しかありませんでしたが、今では一部に白など黒以外の車両も登場しています。ただしまだ黒以外の色が少ないので、現状では遺族が色を指定することなどはできません。


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