葬儀を執り行う立場になることは滅多にあることではないからこそ、どこの業者に依頼したら良いのかやプラン選び、必要となるトータル費用がどの程度かなどわからず悩むことも多いのではないでしょうか。料金の違いはプラン内容やグレードによる違いはもちろんありますが、依頼する業者による差も大きいことは頭においておく必要があります。葬儀に必要な物品やサービスを基本料金内に含んでいないケースもあり、後々追加料金として請求される場合もあります。
日本で最も多いのが仏式です。仏教は故人の成仏を祈り極楽浄土へ見送りを目的としています。そのため、夜を通して故人を見守る通夜を告別式の前に行います。告別式は社会儀礼として故人に別れを告げてこの世からあの世に引き渡す大切な儀式となります。別々の日に執り行われていましたが、最近では1日でまとめる方も増えています。通夜を行わない1日葬も登場しています。お寺によっては形式があらかじめ決まっていることが多いので事前に相談しましょう。
葬儀、お葬式、告別式について考える機会も必ずあるはずです。しかし今は、情報が氾濫しているため、葬送とは何なのかということが、どこかに置き去りにされているという葬祭ディレクターの声も耳にします。無計画という言葉を口にしていますが、確かに、誰もがいずれ死を迎えるのに、どうして最期を考えようとしないのでしょうか。将来、『こうなりたい』『こうしたい』という思いを馳せることがあるのに、最期を直視したくないのであっても、考えなければ、無意味な葬儀になりかねません。
現代はすっかり宮型の霊柩車を見ることが少なくなりました。現代では黒塗りのシンプルな霊柩車が一般的になっています。これは近隣住民への配慮もあり、また華美に葬式をせずに質素に静かにしたいと考える人が多くなっているためです。霊柩車以外にも葬式自体もシンプルかつ簡略化されるようになっています。家族葬が現代では一般的になりつつあり、直葬も注目される葬儀スタイルになっています。家族葬は費用が一般葬の半額以下に抑えることができます。